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2018/10/22(月) 建築

犬走りと言えは、ちょっと前の日本家屋には必ずと言っていいほど設けられていました。

犬が通れる幅しかない道という意味合いで建物の周囲に設けられた舗装された土間部分の事です。

元々日本家屋は軒が出ており、そこに縁側が設けられていて畑仕事や休憩の場所があった為犬走りが設けられていました。

私の実家も古い日本家屋で周囲に犬走りが設けられており小さいときはグルグル家の周りを走って遊んでいました。

最近では軒が出ていない建物も多くなりましたし、土地も狭く犬走りを設ける程のスペースが取れないことが多くなってきました。

 

先日のお休みに岡山大学の構内にある『Junko Fukutake Hall』を訪れました。

世界的建築ユニットのSANAAが手掛けた建築です。

大きな屋根を細い柱で支えているとてもダイナミックな建築でした。

残念ながら中に入ることはできなかったのですが、この建物は周囲に犬走りがあり建物の周りをグルグル回ることができるようになっています。

軒が深いところや、浅いところ、軒が高いところにあったり、低いところにあったりして、方位によっても日の当たり方が違うので建物の周りを歩いていてとても楽しい建築でした。

 

また四周がほぼガラス貼りなので、内と外の関係が曖昧で、日本の縁側を感じさせてくれる建築のように感じました。

 

鉄とガラスとコンクリートという現代の材料を用いながらも引き継いでいるのは日本の伝統なのではないかなぁと思いました。

 

我々のソラマドにも活かしてみたいところがたくさんあった建築見学になりました(^^)/

 

ではまた!

 

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