blog青りんご

2020/05/26(火) 建築

新型コロナウイルスによる緊急事態宣言も解除され

少しずつではありますが日常の生活が戻りつつあります

まだ自粛は続いていますが、賑わいが戻りつつあることはうれしいです

 

こんな時期ではありますが、

いや、こんな時期だからこそなのかもしれませんが、

自分たちの住む器である家について真剣に考えようとしている方が増えてきているような気がします

これから新しい生活様式が始まる今

家の在り方も変わってくるのではないかと感じでいます

 

 

話は変わりますが、以前兵庫県にある兵庫県立美術館を訪れました

2002年に建築家の安藤忠雄さんが設計した美術館です

海と山に挟まれた恵まれた立地を生かして作られた建築は

建物の隙間から色々な風景が楽しめるとても綺麗な建築でした

併設してつくられた海沿いのなぎさ公園には

のんびり読書をする人やバスケットボールをする人たち

子どもたちが野球をしたり、自転車の練習をする姿がありました

 

我々が設計している住宅とは規模は異なりますが、人が集まり楽しむ場所をつくるという意味では

共通するものを感じました

 

美術館には安藤忠雄氏作の青りんごのオブジェが屋外に展示されています

安藤氏いわく、りんごは青い方がいいと

 

サミュエル・ウルマンの『青春の詩』の中で

青春とは人生のある期間ではない、心のありようなのだ、と謳いました

失敗を恐れることなく困難な現実に立ち向かう挑戦心

どんな逆境にあろうとも、夢をあきらめない心の逞しさ

身体、知性がいかに年を重ね、成熟しようとも、この内なる若さをさえ失わなければ

人は老いることなくいきられるというのです

 

目指すは甘く実った赤リンゴではない、未熟で酸っぱくとも明日への希望に満ち溢れた青りんごの精神です

 

と書いてありました

 

安藤氏は癌により脾臓、膵臓を全て摘出しながらも元気に今も青春を走りぬいています

 

コロナで大変な時期ではありますが、あきらめずに青春を走りたいと思わされました

 

1ページ (全2ページ中)

ページトップへ