blogホテルのバンクベッドで考えたこと

井内 大輔 自己紹介へ
公開日:2026/07/14(火) 更新日:2026/07/14(火) 井内 大輔暮らし

先日、ホテル空間の勉強をしたいなと思い、鹿児島で宿泊した「FAV HOTEL 鹿児島中央」。

 

部屋に入って、まず目に入ったのがバンクベッドでした。

ホテルの部屋にバンクベッド。それ自体は、最近ではそこまで珍しくないのかもしれません。

でも、この部屋。高さの取り方が、なんとも絶妙でした。

下のベッドに寝転んでも、上から押さえつけられるような感じがない。

かといって、上のベッドが天井に近すぎるわけでもない。

下にも、上にも。

ちゃんと「自分の居場所」がある。

この数十センチの高さの取り方で、空間の感じ方はずいぶん変わるんだろうなと思います。

 

設計をしていると、

天井高さ。

ベッドの高さ。

梁下の高さ。

階段の寸法。

どうしても数字で空間を考えます。

でも実際にその場所に立ってみると、数字では分からない「ちょうどいい」がある。

今回のバンクベッドも、まさにそんな感じでした。

 

階段を上がる時の感覚。

上段に腰を下ろした時の天井との距離。

下のベッドに寝転んだ時の包まれ感。

それぞれの高さがうまく重なって、ひとつの空間になっている。

「何センチだったんだろう?」

設計者としては、やっぱり気になります(笑)

 

高さを変えると、居場所が生まれる。

住宅でも同じです。

床を少し下げる。

天井を少し低くする。

一段上がる。

吹き抜けをつくる。

高さを変えるだけで、そこに違う居場所が生まれます。

 

ソラマドの家でも、

家全体を均一な高さでつくるのではなく、過ごし方に合わせて空間の高さを考える。

そんなことを大切にしています。

 

広さを増やさなくても、高さの使い方で空間は豊かになる。

FAV HOTELのバンクベッドに寝転びながら、改めてそんなことを感じました。

泊まってみないと、分からない。

写真で見るだけなら、「おしゃれなバンクベッドだな」で終わっていたかもしれません。

 

でも実際に泊まると、

高さだったり。

距離感だったり。

少し暗い感じだったり。

妙に落ち着く感じだったり。

空間は、やっぱり体感しないと分からない。

 

ホテルに泊まっているのに、結局また家のことを考えている。

設計の仕事をしていると、なかなか頭のスイッチは切れないものです(笑)

でも、こういう体感が、いつかどこかの家づくりにつながる。

そう思うと、ホテルに泊まる時間も僕にとっては大切な「設計の時間」なのかもしれません。

 

では、また(^^)/

 

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